きまぐれふねこ
大分県
2022年9月26日

Vol.39 レトロな町並み&温泉を満喫、大分・日田旅 〜前編〜

だんだん秋めいてきた今日この頃。
秋の爽やかな風に誘われ、ふねこたちの旅が再び始まりました!
今回は、新門司のフェリーターミナルから車で約2時間、
ブイ〜ンとドライブしながら大分県日田市に上陸!

ふねこたちの高感度な嗅覚を頼りに、
風情たっぷりの日田市でステキな旅路を刻みましょう♪

九州の小京都「豆田町」を散策♪

大分県・日田インターチェンジから車で6〜7分の場所にある豆田町(まめだまち)へやってきたふねこたち。

ここは江戸時代に幕府直轄の城下町として栄えた地域で、当時の歴史的建造物や施設が今も数多く残っています。その風情あふれる町並みは「九州の小京都」とも呼ばれ、まるで江戸時代にタイムスリップしたようなロケーション!
着物姿で豆田町散策をする旅行客もいて、江戸時代の土蔵などが連なる旧城下町の景色に溶け込み、歩くだけでも非日常の気分を楽しめます。レトロでかわいい雰囲気にふねこたちもわくわく!

ふねこたちがまず訪れたのは、江戸時代から続く老舗薬屋の『日本丸館(にほんがんかん)』です。こちらは日田市の都市景観建築指定第一号に登録された建物で、「豆田の天守閣」と言われています。

1階に創業1855年の老舗薬屋『岩尾薬舗』を構え、漢方薬を中心に、350年以上の実績を誇る「はらはら薬『翁丸』」や、60年を超えるロングセラー薬用入浴剤「パパヤ桃源」など、思わず手に取りたくなる商品を揃えています。

昭和レトロなパッケージがかわいい小袋の薬もずらり! バラマキ土産にも選びたくなるツボをつくデザインですね♪

年季の入った福助人形とご対面。“幸福を招くとされる縁起人形”と呼ばれる福助人形と、“船の守り神であり、二足方向で走る姿を見た人は幸運が訪れる”と噂されるふねこ。似た者同士が仲良く寄り添っていて微笑ましい〜♪

木造4層3階建ての大きな建物内には、薬屋と歴史資料館があり、華やかな商家の暮らしと岩尾薬舗の薬品室が再現されていて、各所見学を楽しめます(入場料 大人350円、小中高生250円)。江戸末期から昭和初期にかけて増改築を重ねた母屋と蔵は、まるで迷路のような間取り! 部屋ごとに時代背景やその暮らしぶりが垣間見られ、歴史を感じる薬品・道具も並び、新鮮な発見をたくさん得られます。昔の薬のパッケージも現代に引けを取らない凝ったデザインですね…!

母屋3階の展望楼からは豆田の町並みや雄大な山並みを望めます。風がスゥ〜ッと通り抜け、見晴らしもすがすがしい絶景スポットですよ。『日本丸館』に行ったらぜひ展望楼までのぼってみてくださいね♪

次は路地裏に佇む、おしゃれなセレクトショップ『Life design shop Areas(エリアス)』へ。
こちらは日田杉や日田ヒノキなど、日田生まれの素材を使った器や照明、また地元の職人が手がけるクラフト雑貨などを扱うお店です。ラインナップの中にはデザイナーのオーナーが企画したオリジナル商品もあり、暮らしを豊かにする手触りのいい日用品がずらりと集合!

複数の川が集まる水郷・日田は、実は市の80%以上が森林で占められ、杉やヒノキを始めとする林業が盛んなまちでもあります。自然の恵みを活かしたモノづくりも昔から盛んで、特に曲げわっぱや下駄などの伝統工芸品や木工家具が有名です。

最近ではおしゃれなデザインの器や照明、オブジェなど、現代のライフスタイルに合った木工品も続々と登場。モダンなシェードランプにふねこも一目惚れ♡

日田杉の茶碗やカップ、バターナイフなども勢ぞろい。木目や木の質感から温かみを感じられて、使い心地も良さそうですね。

せつこはヒノキと杉のエッセンシャルオイルをチョイス。大分県産ヒノキのオイルは、青々しい若葉の爽やかさと深みのある上品な香り。また、大分県産杉のオイルは、ハーブを思わせる清々しさとキリッとしたクリアな香りが調和し、新緑の森を歩いているような気分です。

日田杉を使用したバッジ。目の部分が「日田」の文字になっているのに気づきましたか…? ふねこも思わずニンマリ♪

豆田上町通り沿いを歩いていたら、「日本一の杉げた」を発見! おっきぃ〜!

これは『天領日田はきもの資料館 足駄や』にある、高さ4mにも及ぶ展示物。店内にはゲタの三大産地の一つである日田の杉下駄がバリエーション豊富に揃い、好みの鼻緒を選べるセミオーダーの下駄もラインナップ。

ふねこはバランス感覚を試される一本歯下駄にいざ挑戦! 最初はグラグラしますが、履き続けることで体幹トレーニングにもなるそうですよ。

日田といえば約300年の歴史を誇る「小鹿田焼(おんたやき)」も欠かせませんよね。そこで、ふねこたちは豆田町の小鹿田焼専門店『おんた焼 SAKO』へ立ち寄りました。

小鹿田焼の窯元は日田市街地から十数km離れた山里にあり、全工程機械を使わず、土を砕くのは唐臼、成形は蹴ろくろ、焼成は登り窯という昔ながらの製法で作られています。刷毛目・櫛描・飛び鉋(とびかんな)のリズミカルな模様も特徴的で、これも親から子へと一子相伝で継承される伝統技法。素朴でありながら表情豊かな小鹿田焼の器は、食卓に深みを与えてくれると全国からも多くの注目を集めています。

煮魚を盛り付けるイメージをしているふねこ。今度、阪九フェリーの料理長に作ってもらいましょうね♪

豆田御幸通りの『石丸金物店』には大分の竹職人が作った生活道具が大充実。ザルやセイロ、鬼おろしといった竹細工、さらに曲げわっぱやホウキなど、手頃な価格帯で揃うので自宅用にもおすすめです。

お向かいの『嶋屋本家』には職人技が光るカゴものや風呂敷など、お土産にぴったりな和雑貨がたくさん揃っていますよ!

散策ついでに、豆田町でスイーツタイム♡

歩き疲れたら甘いものでエネルギーチャージ、ですよね♪
みんなの意見が一致したところで、江戸時代から残る古い町家をリノベーションした『麦屋カフェ』でLet’s ブレイクタイム!

甘いものに目がないせつこは、フルーツの産地・日田ならではのメニューをチョイス!

旬のフレーバーを独り占めできる「シャインマスカットのブリュレパフェ」(期間限定メニュー)です〜! 日田・天ヶ瀬産のシャインマスカットがふんだんに使われ、キャラメリゼしたクリームブリュレの下にカシスシャーベット、梨のソフトクリーム、サクサクのフレークなどが敷き詰められて、食べ応えバツグン! 爽やかなフルーツの甘味とまろやかなクリームが口いっぱいに広がります。

ふねこはコロネソフトをオーダー。熱々のコロネにヒンヤリとしたソフトクリームがのって、新食感の味わい! ちなみにソフトクリームはミルクソフト、梨ソフト、ミルク&梨ソフトmix、柚子胡椒ソフト、みるく&柚子胡椒ソフトmixの5種類から選べます。せっかくなら日田名物の柚子胡椒ソフトを味わってみて! 甘いのに後味がピリ辛という想像を超えるテイストで、不思議とヤミツキになりますよ。

創業50年以上の老舗和菓子店『御菓子司 京橋』では色とりどりのフルーツ大福をどうぞ。

巨峰やマスカット、栗、梅、みかんなど、旬の味覚を求肥で包んだボリューム満点の大福が目白押し。スイーツから旬の味覚を堪能…というのも旅先での最高のひとときですね♡

ソウルフード「日田やきそば」の旨味に感動!

日田を象徴するスポットの一つ、三隈川へやってきたふねこ。
目的地は三隈川横の商店街にある、日田やきそばの聖地『みくま飯店』です!!

「日田やきそば」とは、麺の表面をパリッと焼き、シャキシャキのもやしとネギ、豚肉を具材にした日田名物の焼きそばのこと。日田市内に日田やきそばを提供する店が十数軒ある中、『みくま飯店』は庶民的なムードと味のクオリティーが評判の人気店! カウンターに座ると香ばしいソースの香りがふわり。食べる前から“美味しい”を確信できて、ふねこの嗅覚も冴え渡ります!

日田やきそばの麺は生麺を使用。ゆで麺や蒸し麺ではなく、生麺を使うことで表面はカリッと、中はもっちり仕上がるそうです。
麺をさっと湯通しした後に鉄板上に敷き詰め、豚の細切れ肉とともに焦げ目がつくまで両面をじっくり焼きます。

ひっくり返すとこんな感じ! 表面のパリパリ&カリッと感が見た目にも伝わりますよね!

両面ともに焦げ目がついたところで、大量のモヤシとネギ、自家製ソースを投入。ここから勢いよく一気に焼き上げていきます!

店主のダイナミックなコテ捌きが炸裂し、鉄板上で麺と野菜が華麗に舞い踊ります。日田やきそばの特徴でもある、シャキッとしたもやしの食感を残すために、空気を含ませるようにかき混ぜながらスピーディーに火を通して完成!

わーい、日田やきそばがテーブルに到着しました♪
パリッとしながらも、もっちりとした新食感の歯ざわりと、そんな麺に絡むソースのコク、鼻腔をくすぐる香ばしさがたまりません…。モヤシとネギのみずみずしさも美味しさを引き立て、食べながらさらに食欲が加速〜!

ランチタイム(11時〜14時)であれば、白ごはんやサラダが付くランチセットや、ラーメン・ぎょうざセットも頼めますよ。

ちなみに、焼きそばと一緒に豚骨スープをすするのが日田流。ナゼかというと、もともと日田やきそばはラーメン店のサイドメニューだったから。その後、日田やきそばがご当地グルメとして名を馳せ、日田やきそばを看板にするお店が増えましたが、今もなおメニューに豚骨ラーメンを連ねる店がほとんどだとか。そういった背景から、焼きそばと豚骨スープの組み合わせが地元では定着しているようです。
みくま飯店の豚骨スープは白濁系のアッサリ味。深みがあるのにクドくなくて、最後の一滴まで飲み干せる美味しさ…! 15時まではやきそば単品にスープが付くので、お得なランチタイムがおすすめですよ♪

食いしん坊のみけやんは、追加でぎょうざを堪能。表面のカリッとした香ばしさと、肉汁たっぷりの餡の旨味にノックダウン。明日もまた食べにいきたいほど、ご当地グルメの虜になりました…♡

ふねこたちはこのまま奥日田方面へ。
自然豊かな奥日田(大山町)は、雄大な渓谷と特産品の梅に恵まれた景勝地。ここでとっておきの絶景温泉と梅酒を楽しめるとのことで、旅好きの間で話題のスポットです。さすが、ふねこたちの嗅覚とアンテナに狂いはなさそうですね…!
私たちもふねこたちを追いかけて、奥日田(大山町)へと向かいましょう。この旅の続きは後編で♪

【ふねこより、うれしいお知らせ!】
今回、ふねこがみんなにお土産を用意してくれました!
『梅酒蔵おおやま』で美味しそうな梅酒を見つけたようです。
Instagram 公式アカウント(@hankyuferry_funeco)をフォロー&
投稿されている記事にコメントしていただき、
特設ページ にご応募いただいた方の中から、
抽選で5名の方に「はじめての本格梅酒セット 日田づくし」をプレゼント!
みんなのコメント、待ってま〜す!

日本丸館(にほんがんかん)

住所

大分県日田市豆田町4-15

TEL

0973-23-6101

開館日

一般公開:2月15日~5月、9月~11月 ※開館日以外は要連絡

Life design shop Areas(ライフ デザインショップ エリアス)

住所

大分県日田市豆田町7-20

TEL

050-1048-7757

定休日

HPのカレンダーをチェック

天領日田はきもの資料館

住所

大分県日田市豆田町3−11

TEL

0973-28-6064

定休日

不定休

おんた焼のSAKO

住所

大分県日田市豆田町9-29

TEL

0973-24-3822

定休日

不定休

石丸金物店

住所

大分県日田市豆田町6-15

TEL

0973-22-2356

定休日

不定休

麦屋カフェ

住所

大分県日田市豆田町9-2

TEL

0973-28-5582

定休日

木曜(祝日は営業)

御菓子司 京橋

住所

大分県日田市豆田町8-36

TEL

0973-23-5258

定休日

不定休

みくま飯店

住所

大分県日田市隈1-5-21

TEL

0973-22-7261

定休日

水曜