きまぐれふねこ
大分県
2020年3月16日

Vol.21 日本一の温泉街・別府をめぐる!(前編)

かぽ〜ん!
そんな音が聞こえてきそうな、温泉の郷・大分別府へやってきました♪
大分県別府市は源泉数、湧出量ともに日本一を誇り、市内各地には温泉施設が数百近くあるとか! 街のあちこちからもくもく立ちのぼる湯けむりも風情たっぷり。

別府へのアクセスは、門司駅から特急列車と普通列車に乗って約1時間半。
日本一の温泉街へやってきたふねこが、別府の街を楽しみ尽くしますよ♪

JR別府駅の前で、万歳ポーズのユニークな銅像を発見!
台座には「子どもたちをあいした ピカピカのおじさん」と書かれています。この男性は、今から約90年以上前に別府を日本有数の観光地に押し上げた実業家、「ピカピカおじさん」こと油屋熊八さんです。右下に小さな子供がぶら下がっていてシュールな感じですが(笑)、これは子供好きだった熊八さんの人となりを表したものだとか。

駅の近所にさっそく温泉施設が! 『駅前高等温泉』ではあつ湯とぬる湯が選べるようですね。入り口前に“足湯”ならぬ“手湯”がありましたよ♪

熱いから気をつけて〜!

また温泉街を回っていると、こんな光景もよく見かけます。温泉蒸気を利用した地獄釜で、中にはたまごが入っており、その場でほくほくの温泉蒸し卵を食べられるんですよ♪

常時温泉の蒸気が立ちこめ、施設によっては「温泉吸入」を設けているところも。蒸気を顔まわりにあてることで喉や呼吸器系の調子を整えると昔から言われてきました。最近は美顔として蒸気をあびる女性も多いそうで、ふねこもしっとり潤いが増した気がしますね♡

幻想的な『海地獄』のコバルトブルー温泉に釘づけ!

「別府八湯(はっとう)」の1つ、鉄輪温泉へやってきました。ここは千年以上前から噴気や熱泥、熱湯などが噴出していたことが「豊後風土記」に記せられていて、近寄るのも嫌がられる土地であったとか。そんな理由で「地獄」と呼ばれるようになり、今でも鉄輪エリアでは温泉噴出口のことを「地獄」と呼んでいます。

7箇所ある「地獄」の中でも、ここ『海地獄』は最大規模! 今から約1200年前、鶴見岳噴火とともにできた熱泉です。鮮やかなコバルトブルーが美しく、地獄と呼ぶにはあまりにも幻想的…!
温泉成分・硫酸鉄が溶解しているため湯が青色に。泉温はなんと約98度で、見た目はきれいだけどやっぱり“地獄”だぁ〜!

施設内には赤い池地獄もあり、ここも色がすごい!

他にも足湯スポットがあったり、お土産ショップ、カフェ、ギャラリーもあって、見ごたえたっぷり。温室で育てられているアマゾン原産のスイレンやオオオニバスは、5月上旬から開花が始まるそうですよ。

日本で一番古い天然地獄、『血の池地獄』。

「血の池」という響きだけで背筋が凍りつきますよね! 約1300㎡の大きな池が赤く染まった摩訶不思議な『血の池地獄』を覗きに行ってきました♪

池全体が赤く染まり、庭園の緑とのコントラストが絵になります(この日は少し色が落ち着いていたかな?)。
地下の高温・高圧下により化学反応を起こし生じた酸化鉄と、酸化マグネシウム等を含んだ赤い熱泥が地層から噴出し、堆積するため池一面が赤く染まっているのだそう。見れば見るほど、自然が生み出す不思議現象に魅了されます。

帰り際には赤鬼さんとの顔はめ記念写真もお忘れなく♪

とんでもないワニ地獄にドキドキ! ふねこ硬直…!!

次にやってきたのは、『鬼山地獄』。巨大な赤鬼がドヤ顔で迎えてくれるので、ここでもすかさず写真をパシャり♪ 地獄めぐりを呑気に楽しんでいたふねこでしたが、その平和な空気もここまで。リアルな“地獄”を垣間見ます…。

足を進めると、そこらじゅうにワニワニワニ……!!!!

本物のワニが無数に群がっています! クロコダイルやアリゲーターなど、約80頭のワニがふねこを待っていました…!

今にも食いかかってきそうな大きな口と鋭利な歯。荒々しい硬鱗には争った後の傷口も…。ひぇ〜!
ここ鬼山地獄は、別名「ワニ地獄」とも呼ばれていて、大正12年に日本で初めて温泉熱を利用してワニ飼育を開始した施設です。一見すると恐ろしい光景ですが、口を開けたままお昼寝していたり、ワニ同士身を寄せ合いながらのどかに暮らしています(鉄柵で囲まれているのでご安心を!)。

まったりとして微動だにしないワニたちですが、もしもここに自分が放り込まれたら…と想像しただけでも地獄! 思わずからだが硬直するふねこでありました。

絶品・地獄蒸しプリンで休憩、『岡本屋売店』。

地獄めぐりを堪能したふねこは、プリンが絶品と評判の『岡本屋売店』へGO!
こちらは老舗旅館が経営する売店&レストランで、昭和63年の創業から変わらない手作りメニューを提供しています。温玉うどんやシンプルな塩玉子など、さまざまな“地獄蒸しメニュー”を味わえますが、特に看板メニュー・地獄蒸しプリン(300円)は外せません♡

苦味が効いたカラメルと、濃厚な卵とカスタードのコクが相性バッチリ!
別府のプリンブームの火付け役とあって最高においしくて、すこし硬めの滑らかさもまたよし。地獄蒸しプリンを使ったパフェもあるので甘党さんはぜひ♡

『温泉神社』で運気上昇を祈願♪

別府に『温泉神社』があるとの噂をかぎつけて、1196年創建の『朝見神社』に訪れました!

もともと『温泉神社』は別の場所にあったそうですが、1919年に長谷神社(大歳神)と愛宕神社(迦具土命)と合祀し、のちに「戦後神道指令」により『朝見神社』に合祀されてこの場所へ…。

着物モチーフのカラフルな御朱印帳がかわいい♡ 朝見神社と温泉神社の2箇所の御朱印を同時にゲットできるのもうれしい!

そして、別府らしい温泉マークのお守りも♡ 色違いのデザインが揃うので、友達やカップルで購入するのもオススメです。

なんだか視線を感じるなと思ったら、じぃ〜っと野良猫さんがこっちを見ていました! 縄張り争いとして牽制しているのか…!? さっきのワニ地獄を思い出したふねこは、争いを避けて駆け足で『温泉神社』を後にしましたとさ♪

別府旅の続き(後編)もお楽しみに!

海地獄

住所

大分県別府市大字鉄輪559-1

TEL

0977-66-0121

入場料

大人400円

営業

8:00~17:00(無休)

血の池地獄

住所

大分県別府市野田778

TEL

0120-459-554

入場料

大人400円

営業

8:00~17:00(無休)

鬼山地獄

住所

大分県別府市鉄輪623

TEL

0977-67-1500

入場料

大人400円

営業

8:00~17:00(無休)

岡本屋売店

住所

大分県別府市明礬3組

TEL

0977-66-6115

定休日

なし

温泉神社/朝見神社

住所

大分県別府市朝見2-15-19

TEL

0977-23-1408