Vol.32 ふねこと仲間たちがゆく、 福岡市内の“ねこスポット”ツアー（後編）

福岡市内でみけやん＆せつこと合流したふねこは、いろんな“ねこ”との出会いを満喫中♪
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さらに新たなお友だちを見つけるべく、するどい嗅覚を働かせて歩きだしました。
後編はイケメンの看板猫をはじめ、個性派のねこさんたちが待っているみたい…！
引き続き、ふねこたちの後を追ってみましょう♪

ミルクティー色の看板猫がいる、小さな絵本屋『Books cyan』

天神から南へ下り、ふねこたちは福岡市中央区平尾エリアへやってきました。
住宅地に溶けこむようにセンスのいいカフェやショップが点在する洗練されたこの街で、どんなねこさんと出会えるのでしょう♪

ふねこが向かったのはレトロな4階建てのビル。階段をトントントンとのぼり、3階フロアにひっそりと佇む絵本屋『Books cyan（ブックスシアン）』に到着しました。おっ！ 扉の向こうから視線を感じるゾ…!!!

ふねこ御一行を歓迎してくれたのは、看板猫のあおくんです！ ミルクティー色の美しい毛並みがチャームポイントのイケメン（イケネコ）さん。いつもこうしてテーブルの下でまったりしながら、お客さんが来るのを待っているのだそう。

隠れ家風に佇む『Books cyan』は、ライターとしても活躍する女性店主のユウミ ハイフィールドさんが営む絵本のセレクトショップ。子どもから大人まで活字文化に親しんでもらいたいという思いと、絵本の言葉から得られる新しい気づきや豊かな感性、潜在的な再発見を楽しんでもらいたいという願いから、国内外のベストセラーや知る人ぞ知る名作、注目の若手作家の作品などを取り揃えています。一角には探究心くすぐる専門性の高い図鑑、そして絵本と繋がりを持つ小説も並び、大人も時間を忘れて本の世界へ没頭できる夢の空間です！

船やねこが題材となった絵本もありましたよ。ふねこたちの好奇心もくすぐるラインナップですね♪

自宅用はもちろん、出産祝いや誕生日プレゼントなどの贈り物にもぴったり。あおくんがおすすめの絵本をふねこにご提案してくれました！

みけやんは椅子に座ってちょっとだけ試し読み。『Books cyan』では本の中身をパラパラと見ることができるので、ストーリーや絵の雰囲気を確かめながら、より興味をひかれる一冊を選び出せますよ♪

オリジナリティー溢れる色使いや表現が見ていて楽しくて、アート作品のように自宅に飾っておきたい絵本もたくさん！ 「忙しい日々の中で忘れかけていた大事なことに気づけたり、眠っていた感性を呼び起せたり、年齢を問わず大人にとっても絵本は特別な存在です。最近は大人向けのプレゼントとして選ばれることも多いですよ」と店主のユウミさん。

阪九フェリーの船長に贈るならどれがいいかな？ 看板猫・あおくんも一緒にとっておきの一冊を選びつつ、絵本に夢中になるひととき。

心が通じ合い、仲良くなったあおくんと再会の約束を交わすふねこ。ハートウォーミングな思い出がまた一つ増えました♪

キュートな“ねこ雑貨”が勢揃い！ ねこ好きが集まるスタンドバー『pecori』

『Books cyan』から徒歩7分。ねこ好きが集まると話題のお店にやってきました！

ここ『PecoRi（ペコリ）』は昼間はカフェ＆ねこ雑貨、夜は立ち飲みバーとして親しまれている人気店です。

今年10周年を迎え、ご近所さんをはじめ、遠方のお客さんからも長く愛されるお店です。ちなみに、茶トラねこと白サバねこのママでもあるオーナー・高田光子さんが発信する、ねことの暮らしを綴ったInstagramやYoutubeも大人気なのでチェックしてみてください♪

『PecoRi』では、高田さんのねこ好きが高じて、作家やクリエーターが手がけるハンドメイドのねこ雑貨を店内に取り揃え、それを目的にわざわざ遠くから足を運ぶ人も多数！ キョトンとした表情や愛くるしい眼差しのねこグッズがバリエーション豊富に並び、愛猫家の心をわしづかみしています♡

またお手製のおいしいドリンクとおつまみ、そして高田さんとのおしゃべりが楽しくて、自然と人が集まり、隣に居合わせたお客さん同士が仲良くなる屋台的現象も！ ねこをきっかけに、あるいは共通の趣味や繋がりをきっかけに、会話が弾んでコミュニティーの輪がどんどん広がるアットホームな出会いの場なのです。

喉がカラカラのふねこは、さっぱりとしたコーディアルドリンクでクールダウン♪ オーダーしたのは、無農薬フルーツをはじめ、糸島産のドライフルーツやハーブ、甜菜糖、蜂蜜で作られた〈YAGIO〉のコーディアルシロップをソーダで割ったノンアルコールドリンクです。お酒が好きな人は、サワー割りをどうぞ。

ふねこたちが訪れた日はちょうど人気作家の2人展「世界猫の日展lll」の会期中で、話題のねこアイテムが並んでいました（※現在イベントは終了しています）。

こちらは〈うつわやみたす〉さんによるねこの器。立体的で動きのあるデザインと繊細な色使いが夢見心地で、ねこ好きの心をくすぐります♡

今にも動き出しそうな手のひらサイズのねこのオブジェは、木彫り作家〈バンナイリョウジ〉さんの作品。独特の表情や仕草をとらえていて、目を逸らすことができませんね…!!

いつのまにか仲間が増えて、おやおや、ふねこ軍団結成でしょうか!!?

店内でのイベントやねこ雑貨のラインナップはその時々で異なるので、お店のInstagramをチェックしながら是非足を運んでみてくださいね♪

巨大なねこの正体とは…!? 『WeBase HAKATA』へ潜入！

博多エリアをゆるりとさんぽしていたふねこたちは、目の前に巨大なねこさんを発見…!!!
全長3メートルほどの堂々たる姿に圧倒されますが、一体何者ですか…!??
その答えを探りに、建物の中へと潜入してみました！

船でよく見る舷窓（採光と換気のための窓）がエントランスに飾られ、ふねこ的には親近感が湧いてきます。

「こんにちは！」と迎えてくれたのは、『WeBase HAKATA（ウィーベース ハカタ）』フロントマネージャーの中原梨江さん。そう、ここは9階建ての宿泊施設なんです。鎌倉・京都・高松・広島・博多の国内5箇所に展開し、博多は九州最大の繁華街・中洲へ徒歩約4分の好立地な場所にあります。

軒先に佇む巨大なねこの正体は、現代美術作家・ヤノベケンジ氏が手がけた同施設のアイコン「SHIP’S CAT」のパブリックアート。“旅の守り神”として幸運をもたらす存在だそうで、阪九フェリーの守り神・ふねこと共通点を持つマスコットキャラクターです。博多のSHIP’S CATは「Nyapy（ニャーピー）」の愛称で親しまれ、近所の博多小学校の男子生徒が名付けたそうですよ♪

ロビーにはヤノベケンジ氏による壁画や書き下ろしの絵画が飾られ、まるでギャラリーのような空間です。

それでは気になる客室を覗いてみましょう♪
客室の扉が阪九フェリーと同じように舷窓デザインになっていますね！ 「博多港から着想を得て、空間コンセプトが客船なんです」と中原さん。海を彷彿とさせる青いカーペットや、船で使われるデッキランプなど、ふねこにとって馴染みのある仕掛けがあちこちに施されています。

旅のスタイルに合わせて客室を選ぶことができ、男女共用ドミトリー、男性専用ドミトリー、女性専用ドミトリー、二段ベッドの個室（二人部屋、四人部屋）、ツインベッドルーム、キングベッドルームの7タイプを用意。9月下旬にリニューアルが完了し、これまで以上に居心地の良い空間が広がっています。

最上階は24時間使えるブックス＆ラウンジ。1500冊もの書籍が並んでいるので読書を楽しんだり、テーブル席で宿泊者同士で語らったり、パソコンを持ち込んで仕事や調べ物をしたり、いろんな用途で快適に過ごせます。

壁面のホワイトボードには、スタッフがおすすめする観光スポットや飲食店、立ち寄りスポットがコメント付きで案内され、旅の情報収集にもってこい！

せつこは奥のソファ席でコーヒーとともに優雅に読書タイム。ラウンジに併設されたキッチンやテラスが自由に使えるのもうれしいですね。もちろんランドリーやシャワー室、アメニティー（有料）もしっかり完備！

出会いと思い出を刻むコミュニティホステル『WeBase HAKATA』で、“ふね”と“ねこ”の繋がりを発見し、ニャーピーから良い刺激をもらったふねこたち。自分たちも阪九フェリーでたくさんの人々を迎えながら、みんなの旅を盛り上げたいという気持ちがむくむくと湧いてきたようです！

いつか今回仲良くなったねこさんたちを、フェリー旅に誘いたいですね♪
そんな素敵な日が来ることを心待ちにしています♪


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