Vol.50 エンタメの聖地・北九州で萌キュン旅♪ 〜ドラマ・映画編〜

ポップカルチャーのまち、北九州をてくてくと観光中のふねこたち。
名作漫画や人気アニメの世界に没入し、メイドさんとも触れ合って、
ワクワクドキドキ胸が膨らみご機嫌の様子♪
＞前編の様子はこちら

エンタメの聖地、北九州の魅力は他にもあります。
それは映画やテレビドラマなどの撮影地として全国的に有名であること！
「あの作品の撮影が北九州のココで!?」と思わず驚いてしまうほど
まちなかには撮影地に使われた場所がいくつもあります。

後編はそんな撮影地を巡りながら、作品の主人公になりきって遊びたいと思います。
さあ、ふねこたちの後を追いかけていきましょう♪

『KFC BASE』で映画のロケ地ガイドをゲット♪

北九州が多くのエンタメコンテンツの撮影地に選ばれている理由は、映画やテレビドラマの撮影を全面的にサポートする非営利組織「北九州フィルム・コミッション」の存在が大きくあります。
北九州市では暮らしやすさや素晴らしい景色、まちの魅力を伝えたい！ という思いから、都市イメージアップ班を発足し、全国に先駆けて国内外の映画やテレビドラマなど、エンタメコンテンツの誘致・支援に取り組んできたのです。それが34年前の1989年から行われているというから驚き…！

エンタメコンテンツのロケ地支援に関しては、「北九州フィルム・コミッション」のサポートをはじめ、多くの市民エキストラやボランティアスタッフ、関係機関や企業などの協力により、街ぐるみで取り組まれていて、2022年度時点で680作品の制作協力に関わっているそうです！ すごい数ですね!!

また、ロケ地支援や撮影協力だけではなく、北九州の幅広いロケーションも唯一無二の魅力と言われています。都市と自然が近く、歴史的建造物も多数残っていて、一つのまちで様々なシーンを撮影できる環境が映画監督や製作者たちに支持されているようです。

道路を長時間封鎖したり、施設を貸し切ったり、色々とハードルが高い大がかりな爆破シーンも、北九州市の力強いサポートで見事実現。ふねこたちもいつでもエキストラ出演できるように、今のうちから演技のトレーニングをしなきゃですね…!!

北九州が長年積み上げてきた“映画の街”の活動。その歴史と足跡を、北九州市役所1階の『KFC BASE』で辿ることができます。過去の支援作品のポスターや、“映画の街”の勲章である「東京ドラマアウォード2014・特別賞」や「福岡県文化賞」などのトロフィー、また撮影の裏側を覗けるパネルなどが展示されているので、ぜひチェックを！

『KFC BASE』では北九州にゆかりのある映画作品のロケ地ガイドも配布中なので、手にとってロケ地探訪しましょう♪

ちなみに…
以前ふねこが旅で訪れた門司港エリアも、映画やテレビドラマの撮影地に多々選ばれているんですよ。俳優・高倉健さんの遺作「あなたへ」のクライマックスシーンも門司港の西海岸でした。2017年放送の特撮ドラマ「絶狼 ZERO-DRAGON BLOOD-」も海峡プラザや門司赤煉瓦プレイスなどで撮影されたようです♪

ロケ地探訪① 大スケールの小倉駅周辺

まずは耳寄り情報から。JR小倉駅近くの『西日本シティ銀行街かどギャラリー』では、北九州フィルム・コミッションの企画展「『映画の街・北九州』＆秋の文化プログラム〜市制60周年記念事業（文化）PR展〜」を10月28日まで開催中！ 『KFC BASE』と同じように過去の支援作品のポスターや出演者のサイン、撮影時の小道具などを多数展示しています。

北九州フィルム・コミッションが携わった作品のロケ地ガイドも設置。北九州で撮影された人気作品のロケ地を確認できるので（持ち帰り自由）、リーフレットを片手にロケ地探訪へと繰り出しましょう♪

ロケ地探訪一箇所目は、 西島秀俊さん主演のテレビドラマ「MOZU season1～百舌の叫ぶ夜～」の象徴的なロケ地へ！ 大規模な爆破シーンが小倉井筒屋本館と新館にある『小倉井筒屋 クロスロード』で行われました!!

通行規制を行いながらのべ6日間に及ぶ撮影だったそう。これだけ大がかりだと撮影可能なロケ地探しに苦戦しそうですが、“不可能を可能にする”ロケ地・北九州とあって撮影にまち一帯が全面協力。伝説の爆弾テロ事件現場の撮影を無事敢行しました。

お次はJR小倉駅南口へ！ 坂口健太郎さん主演の大人気ドラマの劇場版「劇場版シグナル 長期未解決事件捜査班」の撮影地となった場所です♪ 駅前のエスカレーターをバイクで駆け上がるという臨場感あふれるシーンも撮影されました。

また、JR小倉駅北口に面した「あさの汐風公園」も同作品の撮影に使用されています。撮影当日は近隣で工事が行われていたけれど、工事関係者の協力のもと、工事をストップして撮影を行うことができたのだとか。これも北九州ならではの協力体制ですね!!

『北九州市立中央図書館』もロケ地巡礼の定番スポット。ベストセラー作家・有川浩の代表作であり、コミック化やアニメ化もされた人気シリーズ「図書館戦争」の映画撮影地に起用されました！

岡田准一さんと榮倉奈々さんの共演で実写映画化された「図書館戦争」の「関東図書基地」として北九州市立中央図書館が登場。館内で配布されている「図書館戦争」の撮影マップを片手に、ふねこも見どころをくまなくチェック!!

日本を代表する建築家・磯崎新氏が設計したことでも有名な北九州市立中央図書館。丸いドーム状の銅版屋根が特徴的で、連続するヴォールト天井の曲線が美しくてカッコイイ!! このエントランスホールも映画に登場しています。

他にも、長いスロープや研究室（見学不可）、書庫ににつながる階段、屋外スペースで撮影が行われました。それにしてもSF映画に出てきそうなアーチ型天井、奥行きのあるスケールに圧倒されますね。アレレ、ふねこたちはドコにいる…!??

閲覧デスクにいました〜！ ロケ地探訪を楽しみながらしっかり図書館を満喫中。素晴らしい空間と幅広い書籍の数々に、思わず本の虫になるくらい読書に夢中になったふねこたちなのでした。

ロケ地探訪② 映画の世界に浸れる戸畑エリア

小倉駅界隈から車で約15分。戸畑エリアにやってきました！

戸畑エリアのロケ地探訪で押さえておきたいのが、様々なテレビドラマや映画に引っ張りダコの『旧松本邸』です。日本近代建築の代表格・辰野金吾氏が手がけたレトロモダンな洋館で、大人気ドラマシリーズ「相棒Season17」や「金田一耕助VS明智小五郎ふたたび」などの撮影で利用されました。

北九州市オールロケの映画作品「レッドシューズ」にも登場！ 北九州市出身の監督・雑賀俊朗さんのこだわりで市内7区すべてのエリアで撮られているのだそう。

『旧松本邸』もロケ地マップにもしっかり掲載されてあります。

せっかくなので同じ画角で記念撮影しましょう♪

せつこは歌手・絢香さんのミュージックビデオにも使用された2階の窓際にて、物思いにふける表情でパシャリ！

アール・ヌーボー様式の内装や家具で統一された贅沢な空間に惚れ惚れしてしまいます。ここ『旧松本邸』は一般開放しておらず、見学できるのは年に一度（春頃）の特別公開時のみ。それまで待てない…！という人は、レストラン利用者なら館内を自由に見学できるので、本格フレンチをいただきながら、テレビドラマ・映画の世界に没頭してみてはいかがでしょうか（レストランは完全予約制）。

『旧松本邸』に隣接する『旧安川邸』は、橋本環奈さん主演のホラー映画「カラダ探し」の舞台に！ この洋館で映画冒頭の少女が殺害される場面や、主人公らがカラダ探しについて調べるシーンが撮影されました。こうして見ると、やはり外観からオーラが漂っていますね…!!

本館棟の多座席は喫茶『茶論』として一般開放されているので、中庭を眺めながら日本茶と甘味で一息つくのもおすすめです。緑あふれる借景にぜひ癒されてください。

第76回カンヌ国際映画祭ACID部門正式出品であり、今年6月に上映された光石研さん主演の映画「逃げきれた夢」。北九州市オールロケ作品としても話題を集めました。今回はたくさんあるロケ地の中から『ワールドコーヒー 戸畑店』を訪れました♪

古き良きレトロさが残る店内は、コーヒーの香りがふわっと漂い、どこか懐かしさを感じる雰囲気。まずはロケ地マップを見ながら、撮影に使用された席を確認しましょう。

まさにこの席とこのシチュエーション！ 物語の終盤に光石さん演じる主人公と元教え子がコーヒーを飲むシーンです。映画と同じカットを撮れると思わず興奮しちゃいますね♪ ふねことせつこも役になりきっているようです（笑）。

最後にやってきたのは、『九州工業大学 戸畑キャンパス』。
今年3月公開された刀剣育成シミュレーションゲームの実写映画「映画刀剣乱舞-黎明-」や特撮ヒーロー「ドゲンジャーズ」の撮影地に選ばれている国立大学です。ふねこたちは、福岡を舞台とした本格特撮ヒーロー作品「ドゲンジャーズ」の撮影地をぐるりとチェ〜ック！

4期・第6話で、盗まれたスピード違反のバイクを追いかけるために、グレイト2とヒャクトーバンが並走したシーンがここ、大学生協横。みけやんとふねこがタッタッタと走りながら再び役になりきっています。

百周年中村記念館の会議室は、4期・第1話の福岡県警の屋内として登場しました。

4期・第9話でMAKO＆ヒャクトーバン VS ウザギwith影の戦闘が行われたのが、せつこが座っている総合教育棟前です。

ドゲンジャーズの登場人物になりきったことで役者魂に火がつき、ふねこたちの表情から“いつか戦隊モノのヒーロー役になるゾ”という野望がふつふつと込み上げているようでした…！ それが叶う日が訪れるのを楽しみに待っています〜!!!

ちなみに今年12月、北九州市で初の国際映画祭「北九州国際映画祭」が開催されます。この映画祭のアンバサダーに、リリー・フランキーさんが就任決定！ 改めて観たい心に残る作品の上映会や市民参加型企画など、盛りだくさんのコンテンツを準備中とのこと。エンタメの聖地、そして映画の街、北九州に訪れて、カルチュラルな旅を楽しんでくださいね♪