Vol.10 ふねこ、小倉で地元っ子気分!〜小倉編(後編)〜
地元の有名スポットを楽しんで、小倉っ子気分に拍車がかかってきたふねこ。
JR小倉駅界隈に漂う、おいしそうな香りに誘われて、さらなるディープスポットへ…。
まずは小倉巡りに欠かせない「北九州の台所」から行ってみましょー!
食の天国、昭和レトロのアーケード街『旦過市場』!
小倉駅から南へ徒歩10分の場所にある『旦過(たんが)市場』。大正時代ここで魚の荷揚げが行われ、そのまま商売が始まったと言われています。市場の横に神嶽川(かんたけがわ)が流れ、当時船が行き来していたとか。河川にせり出た木造店舗の佇まいが、なんともノスタルジック!
旦過市場のアーケードはご覧の通り、各店からカラフルなのぼり旗が上がり、「いらっしゃい!」の掛け声が飛び交って活気満点! 鮮魚、青果、精肉、惣菜などを扱う店が200軒以上並び、郷土料理の鯨肉や郷土料理のぬか味噌炊きも揃っています。
厳選した新鮮な魚と、丹精込めたぬか床を織り交ぜ「ぬか味噌炊き」。小倉はその発祥の地と言われ、栄養素の高い保存食として今も地域に親しまれています。
ぬか味噌炊き専門店『ふじた』のお兄さんに薦めてもらって、イワシとサバの試食をパクリ♪ ほろっと柔らかく、味噌の甘味と旨味がしっかり染み込んでいてウマ〜ッ!
もう一つの旦過市場の名物「カナッペ」も買い食い♪ 魚のすり身にタマネギやニンジン、胡椒を練り込み、カリッと揚げたワンハンドフード。中はふわっとした食感でヤミツキになりますよ♡
B級グルメの聖地、小倉が生んだ名店『娘娘』に到着!
小倉駅から徒歩5分。小倉中央銀座商店街、通称・ちゅうぎん通りに店を構え、北九州市民に長年親しまれている中華料理店『娘娘』へやってきました。“娘”2つで「ニャンニャン」と読みます。どうやら地元の男性はみんな、「ここのラーメンと焼きめしを食べて育った!」と言っても過言ではないらしいです…!
地元っ子気分を満喫中のふねこも、行かないわけにはいきませんね!
人気お笑い芸人も太鼓判を押す、「肉やきめし」(550円)をオーダー♪
どすんとボリューム満点の一皿が登場! 器を持ち上げるとずっしりしていて、なんと400gほどの重量感。
甘辛い醤油タレが染み込んだ豚のこま肉が焼き飯と最高にマッチして、食欲がさらに増進。厚切り肉とあって食べ応えがあり、噛んだ瞬間タレと肉の旨味が口にジュワ〜ッと広がります。セットの豚骨スープもいいアクセントになって元気が湧いてくる〜。これぞキタキュウ流のスタミナ飯っ!
今年で創業59周年の老舗の味を味わいに行ってくださいね♪
今日は何をトッピングする? 女性に大人気の『OCM』
アメリカンテイストの看板や内装がワクワクさせる『サンドイッチファクトリーOCM(オーシーエム)』。小倉のソウルフードと呼ばれているそうで、週末のランチタイムには店外の階段まで行列ができることもあるくらい人気を誇っています。
店の扉を開けると、具材がずらりと並ぶショーケースが目に飛び込んできます。これらの具材の中から気分や好みに合わせて、サンドイッチのトッピングをレジでオーダーするシステムです。
1つのサンドイッチに選べるトッピングの具材は2種類。エッグ、ツナ、野菜などの定番から、オリジナル(ミート)やポテト、フルーツ、フィッシュ、ロースハム、ハンバーグ、エビカツ、パストラミビーフ…など18種類から選ぶのですが、どれも美味しそうで迷っちゃう!
ふねこは「オリジナル&チキン」(500円)をチョイス。人気の組み合わせだそうで、香ばしく焼いたチキンとミートソースのジューシーな旨味に、トマトとキュウリ、レタスのみずみずしさが最高に絡み、夢中になってモグモグ頬張りまくり!
サンドイッチには、地元の老舗パン屋『シロヤ』の食パンを使用。プレーンの生地のふわふわ感に、ほっぺが落ちる感覚を味わえます。気分によっては、カリッとホットサンドにするようオーダーするのもGOOD!
友達や家族と行く場合は、別の種類を頼んで半分ずつ交換すると、一度に2種類楽しめていいかも♪
今も昔も、小倉っ子のオアシス『辻利茶舗』
辻利右衛門氏が京都で創業した『辻利』の小倉支店として、大正時代に開かれた老舗茶舗です。北九州はお茶の産地ではないからこそ、京都・宇治の抹茶、福岡・八女の玉露、鹿児島・知覧の緑茶など、日本全国のおいしいお茶を味わえる場所が小倉っ子にとってありがたい存在だといいます。オープン以来地元の老若男女に親しまれ、お茶はもちろん、バラエティー豊かな甘味も人気です。
抹茶や緑茶をベースにしたラテドリンクやソフトクリーム、シフォンケーキ、シュークリームなどのカフェメニューを展開。写真左の「バニラサンデー」は、ソフトクリームの間に食感が楽しいコーンフレークをサンドした定番人気のメニュー。抹茶蜜かチョコソースを選べますが、せっかくなら抹茶蜜を選んでおきたいところ♪ 右の「抹茶白玉」は寒天とぜんざい、黒蜜、白玉、抹茶ソフトクリームを同時に味わえる欲張りなメニュー。お茶のコクと風味とともに、さまざまな食感、そして味の変化も楽しんで♪
10月に入って秋がぐっと深まり、温かいお茶をゆっくりいただきたい季節になりましたよね。秋に登場する茶葉は、春先より旨味が増して感じられるとか! おすすめは鹿児島県産の「オクミドリ」だそうです。甘みがあって、後味すっきり。
抹茶や煎茶、玄米茶、ほうじ茶など、30種類以上の茶葉が揃うので、秋の夜長にホッと一息つける茶葉を見つけましょう♪ 店長やスタッフに今季のおすすめを尋ねて、香りや味の特徴を比べてみると面白いですよ。今まで飲んでいたお茶とは一味も二味も異なる本格的な風味とコクを楽しめるはず!
この1日ですっかり小倉の食事情に詳しくなった(と思っている!)、食いしん坊のふねこ。街の歴史や地元文化に触れるのは旅の醍醐味ですよね〜♪
さあ次はどの街に向かうのでしょうか。次回の旅をお楽しみに!
娘娘(にゃんにゃん)
福岡県北九州市小倉北区京町1-6-25
093-521-6955
土曜、日祝日
サンドイッチファクトリー OCM
福岡県北九州市小倉北区船場町3-6 近藤別館2F
093-522-5973
なし