Vol.28 鹿さんに会いに、奈良へ行くシカない!(後編)
奈良へ上陸するやいなや、たくさんの鹿たちと親交を深めて大満足のふねこ♪
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奈良公園と東大寺を回り、次はどこへ向かうのでしょうか?
“とっておきのスポット”を発見する嗅覚が敏感なふねこの後をついて行けば、きっと楽しいことが待っているはず! それでは、今日も奈良のまちに繰り出しょう♪
奈良の魅力がギュッと詰まった複合施設『鹿の舟』へ!
ふねこと一緒にやってきたのは、近鉄奈良駅から少し足を伸ばした場所にある『鹿の舟』です。
こちらは2015年にオープンした複合施設で、奈良の人気カフェ『くるみの木』がプロデュースした話題のスポット。敷地内に3つの建物が並び、大正時代の邸宅を活かした観光案内所『繭-mayu-』、奈良の食材を堪能できる食堂&グローサリー『竈-kamado-』、自然溢れる憩いのレストラン&喫茶室『囀-saezuri-』が建っています。
それぞれ建物の特徴や利用の仕方が異なるので、敷地内でいろんな楽しみ方ができるのが魅力。早速、回ってみましょう♪
気分や好みに合わせて奈良巡りしたい人は『繭-mayu-』にお任せ♪
観光案内所の『繭-mayu-』は100年以上前からこの場所にあった建物で、当時の人々の暮らしに思いを馳せながら、昔の大工さんの丁寧な仕事に触れることができます。建物のあちらこちらから大正初期の町家の趣が漂い、当時の雰囲気を感じ取ることができます。
「このエリアは『奈良町の南の玄関口』と言われていて、歴史的な町並みが残るおもしろい町です。奈良の華やかな部分だけでなく、生活に密着した古の文化も知ってもらいたいです」と観光案内のスタッフさん。入り口付近には奈良のパンフレット類が多数並び、観光客が情報収集するには打ってつけ!
「奈良のどこに行くべき…!?」と行き先に迷っている観光客の方はぜひスタッフさんに声をかけてみて。奈良を熟知した担当者が対話の中から一人ひとりの好みや興味の分野を汲み取り、最適なスポットやおすすめのルートを教えてくれます。ガイドブックには載っていない現地の歴史や魅力を見つけることができるかもしれませんよ♪
『繭-mayu-』の奥にはライブラリーコーナーも!
奈良時代から続く蚊帳文化を表す図書スペースは、本を読んだり調べものをしたり誰でも自由に利用できます。木漏れ日が差す柔らかな空間に、心がふっくら和むふねこ。気持ちよくてついつい長居しちゃいますね…!
楕円形の書庫には1000冊を超える書籍がズラリ! 奈良の伝統文化や観光、民芸、食など、地域にまつわる本がたくさん並んでいます。ふねこは奈良の器の歴史について学んでいる様子。奈良時代の食器はどんなデザインだったのでしょう? 食いしん坊の好奇心がかきたてられますね♪
雑貨コーナーでは奈良の特産品や民芸をお土産に買うことができ、併設の土蔵は地域の伝統文化の展示スペースになっています。『繭-mayu-』の建物・書籍・対話・特産品から奈良についての知識をいっぱい吸収しましょう〜!
『竈-kamado-』で“奈良の美味”をいただきます!
『繭-mayu-』を後にしたふねこは、いい匂いにつられて食堂&グローサリーの『竈-kamado-』へ。入り口に吊るされた杉玉が目印です。
オープンキッチンをチラッと覗くと、かまどから湯気がもくもく。かまどご飯を見た瞬間食欲のスイッチが付いたのか、ふねこのお腹も「ぐぅぅぅ」と空腹のサイン。このかまどは奈良県宇陀市の左官職人が手がけたもので、食堂のスタッフさんが薪をくべながら炊きたてのごはんを提供してくれます。
ふねこがランチに選んだのは「肉豆腐定食」(1700円)!
メインの肉豆腐は、奈良のブランド「大和牛」、「奈良近藤豆腐店」の焼き豆腐、なめらかな舌触りともっちり食感が特徴の「大和麩」、地元の新鮮野菜を使って作られた一品。炊きたての白ご飯が進む、旨味たっぷりの味わいです!
定食の副菜は、大根とゴボウの梅煮と、ブロッコリーと舞茸のナムル。そして新香にはもちろん奈良漬も!! ごはんのおかわりが無料ということで、ふねこは2杯分ペロリといただきました♪
奈良のおいしい恵みをたっぷり味わって満腹のふねこ。お次は併設のグローサリーでご当地食材の物色タイム♪ とれたての新鮮野菜や地元酒造メーカーのお酒、味噌、醤油、パン、無農薬米など、奈良自慢のからだに優しい食材が幅広く揃います。
食器類もかわいい! カタチとして残るお土産もうれしいですよね。手にしっくり馴染む茶碗たち、ふねこが選んだのはどれでしょう…!?
奈良のオアシス『囀-saezuri-』で至福のティータイム♪
敷地の奥に進むと、草花や木々たちに寄り添うように佇むナチュラルテイストの建物が見えました。ここはレストラン&喫茶室の『囀-saezuri-』です。森の中で深呼吸するようなオアシス的空間を見つけ、ふねこも思いっきりリラックス♪
冬場は暖炉の火が灯り、ぽかぽかと温もりに包まれる店内は、忙しい日常を忘れさせてくれる憩いのスペース。友人や家族とまったり和んだり、読書を楽しんだり、思い思いの時間を堪能できます。
『囀-saezuri-』では11:00〜15:00がランチタイム、15:00〜17:00が喫茶の時間。ふねこはティータイムに囀オリジナルの有機紅茶「やまみどり」(650円+税)と「生姜のパウンドケーキ」(500円+税)をセレクト。
紅茶の爽やかな香りと渋みが、生姜のパウンドケーキの優しい甘みにマッチ! 上品な味わいにふねこもまったり寛ぎモード。
窓の外からは鳥のさえずりが聞こえます。どこかから視線を感じると思ったら、窓際から「こんにちは」のご挨拶。しばらく見つめ合うふねこと鳥さん。
おいしい食事、豊かな時間、うれしい発見をめいっぱい体感し、鹿の舟に住み着きたくなったふねこ。それほど居心地がいい場所ということですね!
さてさて、観光案内所『繭-mayu-』で聞いた情報を頼りに、ふねこの奈良旅行はまだまだ続きますよ。続編をお楽しみに〜!
繭-mayu- (観光案内所)
0742-94-3500
9:00〜17:00
年中無休
竈-kamado- (食堂&グローサリー)
0742-94-5520
11:00〜16:00(ご飯が無くなり次第終了)
水曜、隔週火曜
囀-saezuri- (レストラン&喫茶室)
0742-94-9700
11:00〜17:00(※ランチは予約制、15:00~カフェタイム)
火・水曜